大橋 翠石  Suiseki OHASHI  1865~1945

慶應元年(1865)4月22日岐阜県大垣生まれ。本名は宇三郎、通称は宇一郎。幼い頃から絵を好み、15歳の時、郷土の画家戸田葆堂に手ほどきを受け、のち京都に出て天野方壷に師事する。明治19年上京して渡辺小華の門にて南画を学ぶ。明治20年師・小華の歿後は帰郷して独学する。明治28年日本青年絵画共進会に『猛虎』で二等賞。明治30年日本絵画協会第2回展に『虎図』で三等褒状、後素協会第1回全国絵画共進会に『虎』で四等となるなど、入賞を重ねる。明治33年パリ万国博覧会に『猛虎』で金牌受賞。以後、海外の博覧会でも虎を描いた作品で入賞。明治43年日英博覧会に『雪中猛虎』で金賞牌受賞。虎をはじめ動物画で高い評価を得る。昭和20年(1945)8月31日大垣で歿、80歳。


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